練習会
当道場の練習会の内容等を記します。
1)礼に始まり、礼に終わる
練習会のはじめと終わりには、正座をして、正面に礼、先生に礼、お互いに礼、と礼をします。礼は、空手修業の第一歩です。練習場所、指導者、練習仲間に、よろしくお願いします、ありがとうございました、との気持ちを礼儀として表現します。
礼は、空手にとっても、一人の人間としても、欠かされない重要なものです。
2)準備体操と軽トレーニング
①準備体操は、主にストレッチ体操が主。補助運動に多くの種類、動作等があります。
②軽トレは、歩くことから始め、体全体を動かすこと、筋力強化のスクワットなど
少年部は、近距離走を行い、走る力を養っています。誰もが楽しみながらできるトレーニングを行っています。
3)その場の基本技と移動基本技
①その場の基本技
空手の技の練習に入ります。
最初は、拳を握って、正拳〔せいけん〕を作ります。
基本技の種類には
(1)正拳突き〔せいけんづき〕 ~自然体より
(2)逆突き〔ぎゃくづき〕 ~前屈立ちより
(3)前蹴り〔まえげり〕 ~前屈立ちより
(4)手刀打ち〔しゅとううち〕~前屈立ちより
(5)回し蹴り〔まわしげり〕~前屈立ちより
(6)横蹴り〔よこげり〕~自然体より
(7)その他
※ 回数は、それぞれ、20回~30回ほどです。
※ 最初は、ゆっくりと、少しずつスピードを上げて行きます。
※ 気合が『重要』です。気合は10回毎に入れます。
できるだけ、大きな声を出す、とても重要な事です。
②移動基本技
移動基本技の練習を継続すると、後天的な運動能力を身につけることができます。
立ち方が重要となります。前屈立ち〔ぜんくつだち〕、後屈立ち〔こうくつだち〕、騎馬立〔きばだち〕ちをしっかりと身につけてください。
移動基本技の主な種目としては、
(1)前屈立ちより、前に進む
中段追突き〔ちゅうだんおいづき〕
上段揚げ受け〔じょうだんあげうけ〕
中段外受け〔ちゅうだんそとうけ〕
前蹴り〔まえげり〕
回し蹴り〔まわしげり〕
(2)後屈立ちより、前に進む
中段手刀受け
(3)騎馬立ちより、横に進む
横蹴上〔よこけあげ〕
横蹴込み〔よこけこみ〕
(4)波返し(なみがえし → その場で、騎馬立ちより行う)
(5)呼吸法(こきゅうほう → 騎馬立ちより行う。息を吐くときに体の各部を締める。脇の下、腹筋、尻、太もも、膝、足首、拳等)
※ 基本の鍛錬なくして空手の上達はありません。
4)約束組手
約束組手は、移動基本技同様に後天的運動能力と格闘能力を身につけることができます。
当道場では、現在次の約束組手を行っています。
(1)基本一本組手〔きほんいっぽんくみて〕 防具付きで行うこと
下段払いからの攻撃(中段)は、相手に当たるように行うこと。
(2)自由一本組みて〔じゆういっぽんくみて〕 防具付きで行うこと
自由な構えからの攻撃。一撃で相手を倒すような気迫で攻撃すること
(3)返し、自由一本組手
大きな特徴としては、最初の攻撃者が最後の攻撃者となります。
A選手が自由が前から攻撃→B選手が受けて反撃→A選手はこれを受けて反撃します。
※ A選手の最後の反撃の技を限定(蹴り技に)しても良い。
※ 安全防具をつけて、実際に技を当てることが大事。
(4)三本組手・五本組手〔さんぼんくみて・ごほんくみて〕
攻撃技を指定しながらも、連続して行う組手です。最後の一本は気合を入れます。その後、受け手は反撃技(気合)を入れます。真剣に行うため、技の緩急やタイミング、そして武道において最も重要な『間合い』のトレーニングになります。
上級者が行う組手稽古で、最初は三本組手で修業し、更に進むと五本組手を行います。
5)自由組手の練習方法
■ 安全防具付きコンタクトルール
当道場では、自由組手はまず、安全防具付きコンタクトルールを行います。
このルールの利点としては、実際に技を組手の部位(安全防具)に当てることにより、空手技の有効性を実感できることです。競技空手の前段として、空手の格闘技としての面白さを知る上で、また色々なスタイルの空手を理解するためにも、是非お勧めしたい組手練習方法です。
安全防具は、面(ヘッドガード)、胴(ボディプロテクター)、金的サポーター、拳サポーター、スネサポーター等を使用します。
現在、サポーター等は大変使いやすいものが販売されています。
安全防具付きコンタクトルールの基本は、相手の攻撃技は当てさせない、自分の攻撃技は当てることです。
※ 練習方法は、まず攻撃側と受ける側を決めます。
ステップ1として、攻撃側は手技を2~3本自由に攻撃します。受ける側はこれを捌いて自由技で反撃します。
ステップ2として、攻撃側は足技を2~3本自由に攻撃します。受ける側はステップ1と同じ。
ステップ3として、攻撃側は手技と足技を織り交ぜて攻撃(本数は設定しない)受ける側はステップ1と同じ。
ステップ4として、攻撃側と受ける側を設定しないで、用意はじめ!の自由組手を行います。
※ ステップを追って進行すると、わかりやすい組手練習となります。
6)形
平安初段~五段、鉄騎初段~参段、観空、抜塞等の松涛館流の形を学びます。
7)ミット練習
実際に技を当てて威力を養う。
8)整理体操
ストレッチ、二人一組での柔軟体操を行う。